現在、放送法の改定問題で、メディアと政権の対立が明確化してきました。
新聞もテレビも政権の支持率が下がっていることをアピールしています。
今回は、読売新聞の最新の4月の世論調査結果、内閣、政党支持率などについてまとめました。また、調査方法とツイッターでのアンケートとの違いもまとめました。
読売新聞の最新世論調査2018年4月の結果について
読売新聞が2018年3月31日から4月1日に施行した、電話全国世論調査の結果は下の通りです。
安倍内閣の支持率について
安倍内閣の支持率は以下の通りです。
()内は前回3月9−11日に施行した世論調査の結果。
・支持する 42% (48%)
・支持しない 50%(42%)
・その他 2%( 1%)
・無回答 6%( 8%)
支持率は42%で前回から6パーセントのダウンです。
安倍内閣を支持する理由について
上位3つは下記の通りです。
・首相に指導力がある 11%
・政策に期待できる 15%
安倍内閣を支持しない理由について
上位3つは下記の通りです。
・政策に期待できない 15%
・自民党中心の政権だから 13%
最新世論調査による支持政党について
各政党の支持率は以下の通りです。
・立憲民主党 9%( 9%) ・自由党 0%(0%)
・希望の党 0%( 1%) ・社民党 0%( 0%)
・公明党 3%( 4%) ・その他 0% ( -%)
・民進党 1%( 1%) ・支持政党なし 41%(38%)
・共産党 2%( 3%) ・無回答 4%( 3%)
これで見て分かる通り、自民党の支持率は横ばい、野党の支持率も横ばいです。
野党の支持率は全てが10%以下という状況は不変です。
世論調査の調査方法
3月31日から4月1日までに、コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話に電話をするRDD方式。
固定では、921世帯から540人、59%の解答率、そして、携帯では、応答のあった1160人の中から571人、49%の解答率となっています。
若年層の安倍離れとは?
今回、読売新聞は、その4面で、大きく若年層の安倍離れという見出しで、18歳から39歳までの世代で、今回の支持率が49%で、2月より17ポイント減少という報道をしております。
そして、これまでの調査と同様に、若い年代ほど支持が高く、この18から39歳では支持が不支持、40%、を上回っているということも認めております。
一方、最近ツイッターではネットアンケートが頻回に取られておりますが、ここでは回答者数が1000を超える場合でも、80%以上と安倍内閣の支持率は圧倒的に高い、という新聞等のメディアの世論結果との激しい乖離が起こっております。これらネットが主流の世代の意見の表示と、旧態然とした電話調査の差が出てきています。
どちらが若者の現在の政権への支持率をより正確に表しているか、については、慎重に見守りましょう。
結局は、選挙での投票行為が意味を持つのが民主主義であり、今後のマスコミとネットとの情報の乖離についてまたまとめられていくことと思われます。
まとめ
読売新聞の最新の世論調査結果についてまとめました。さらに、調査方法も説明しました。
安倍首相への高い支持、内閣支持率の高さは今回の調査では依然揺らいでおります。
一方、最近頻回に行われているツイッターのアンケートでは80%を超える内閣支持率が常に出ているのがネットでの世論調査結果です。
<関連情報>
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