新しい天皇陛下の即位、そして新しい元号令和に関して、多くの日本人は肯定的に捉えていますが、そうでない人も中にはいます。
その勢力の最新の支持についてのニュースをまとめました。
天皇制は世論調査で支持を集めております。その理由として、先代の天皇陛下が平和の象徴としてご尽力されたからです。
多くの日本人が天皇制や元号を支持している?
果たして、多くの日本人が天皇制や元号を支持しているのかどうか、最新の記事を見てみました。
出典
日本の寂しい天皇制反対派 改元に沸く国内で縮小
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-48146846
記事の要約は以下の通りです。
天皇の譲位と新天皇の即位、改元という歴史的な変化を目前にした4月末、小規模の集団が東京のはずれに集まった。
「天皇の戦争責任を忘れるな」と繰り返しながら、集まった人たちは公園に向かってデモ行進した。
抗議行動に参加した人のほとんどは白髪で、人数は少なかった。
人数は少ないものの、日本の天皇制反対派は、天皇制はもう廃止すべきだという主張を声高に続けている。
都内の事務所で取材に応じた「反天連」のノムラさんは、支持者の数は年々減りつつあると認めた。
1980年には抗議集会を開けば3000人は集まったものの、今では新しいメンバーがなかなか見つからないという。
4月29日のデモ行進に参加したのは約80人。行進を取り囲む警官数百人の方が多かった。デモに注目する通行人はほとんどいなかった。
これが現状です。年老いた少数の団体が、多くの人が興味のない抗議デモをした、という記事です。
ルオフ教授によると様々な世論調査で、国民の7割から8割が天皇制の維持を支持しているという。
国民に敬愛される天皇が自ら譲位し、新しい天皇が即位した。多くの国民がこの代替わりに感動し、天皇家に対する親愛の気持ちもいっそう高まった。天皇制廃止の議論はここへきて、おそらく封印されたはずだ。
すなわち、現在、多くの日本人が天皇制や元号を支持していると言っていいでしょう。
天皇陛下は平和の象徴
では、天皇陛下の存在がどう見なされているのでしょうか?
天皇陛下は、日本国、日本国民の統合の象徴とされています。
昭和天皇の長男・明仁さまは、1989年の即位から、4月30日に高齢や健康問題を理由に退位するまでの30年間で、皇室を平和の象徴と位置づけることに成功されました。
退位によって上皇陛下となった明仁さまは、父の昭和天皇が「終戦の詔書」をラジオで発表したとき(ほとんどの日本人はこの「玉音放送」で初めて天皇の声を聞いた)、11歳でした。すなわち、本人は第二次世界大戦には関係ありません。
米オレゴン州にあるポートランド州立大学のケン・ルオフ教授(日本研究所所長)は、
「日本によって被害を受けた各国との関係改善のために、できる限りのことをした」
と評価しております。
また、上皇陛下は天皇としてほかに、中国やインドネシアなど、甚大な戦禍に遭った国々を訪れた。さらに、政治的発言は禁止されている立場ながら、戦争がいかに悲惨なものか忘れないよう繰り返し国民に呼びかけました。
このように、上皇陛下の御尽力で、天皇への国民の尊敬は高まりました。
まとめ
天皇制は世論調査で支持を集めています。そして、それは先代の天皇陛下が平和の象徴として30年間尽くしてこられたからです。
新しい天皇陛下もその意思を継いでおられます。
関連情報
世論調査で天皇陛下に親しみ82%。内閣支持率について。2019年5月