10月22日の衆議院選挙は、18歳からの選挙権が導入されて初めての選挙でした。
出口調査の結果で、10代、20代の自民党支持が他の世代に比べて突出して高かったことが一部の日本人を驚かせて、それについての本や記事がいくつか書かれております。
そこで、今回は、年代別自民党支持率と若者の保守化についての毎日新聞の記事への考察をまとめました。
年代別自民党支持率とその分析
衆議院選挙の年代別支持政党率とその分析
はこちらにまとめられています。
テレビ朝日の出口調査によると
自民党の世代別支持率
18、19歳 47%
20代 49%
となっており、一方、高齢者では低く
50代 32%
60代 30%
となっております。
若者の保守化についての毎日新聞の考察
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171113/dde/012/010/012000c?fm=mnm
(本記事は有料記事です)
特集ワイド 自民勝たせた若者の意識 「青春=反権力」幻想に
毎日新聞は、明らかな野党への肩入れ、反自民党、反安倍政権を社是とした記事を書き続けてきましたが、衆議院選挙で望みの若者に裏切られた形になり、そのショックが大きいのでしょう。
まずは、反安倍陣営のメディアですら認めざるをえない現実を彼らがまとめているのがこちらです。
一方、30代~70歳以上の世代では20%台後半から30%台だった。60代では「自民」が28・3%だったのに対し、「立憲民主」は28・4%とわずかだが逆転した。
若者が自民を支持する傾向は他の比例ブロックでも見られた。
自民支持の若者が多い理由として、
現在の就職状況は改善しており、政権交代でこの状況が変わるようなことは避けたい
論争を避ける傾向
秩序、現体制維持への志向
改憲を是認する若者の増加
などが挙げられています。
他、若者からの支持が低かった学生団体「SEALDs」(昨年8月解散)の残党や雨宮処凛氏からの敗者の立場からの意見も書かれていました。
筆者のまとめとして
はある程度は適切です。なぜなら、現在の状況が民主党政権よりも改善しているからです。普通に考えると、現体制の維持を望まない方がおかしいわけです。
むしろ、なぜ高齢者が自民党、現在の与党を支持しないのか?そちらの方が疑問に思えるのが普通ですね。
もちろんメディアはその理由は知っていて、あえて書かないのだと推測しております。
若者は自民党(権力)に反対してくれる自分たちにつく、という幻想から抜け出して、自民党以外を応援するメディアや政党は対策を考えるべきでしょう・
そしてこの有料記事でも、やはり最後は、「決して若者の自民支持は盤石ではないのだろう。」とあくまで社是に即した締めの文章を書いております。
当然ですが、75%超えなどの支持率でなければ磐石なんて言葉は使えませんね。
まとめ
衆議院選挙の調査で、若者の自民党支持率が高いことが浮き彫りになりました。その理由をまとめました。
若者が現状が良くなっているのが見えている場合は反権力にならない。政策を提示できない野党に投票できるわけがない、という単純な話とも思えてきました。