節分に恵方巻きを食べる、という風習がここ数年で文字通り日本中で流行しています。
しかしながら、恵方参り、という風習は逆に廃れてきています。もしくは、知らない人もすでに沢山いることと思います。
そこで、恵方参りと2018年の方角について、時期と場所とお祈りの作法についてをまとめました。さらに効果を上げる方法も解説しました。
恵方参りと2018年年の方角について
恵方参り、もしくは恵方詣り(えほう詣り)は、日本の正月行事の一つです。
その年の「恵方」の方角にある社寺に1月1日(元日)に参拝して、その年の幸福をお祈りすることを指します。
この、「恵方」とは、陰陽道で、その年の福徳を司る神である歳徳神さまが在位されている方角の事を指します。
恵方、は十干に従って毎年方角が変わります。
2018年の恵方は 南南東やや南です。
自宅からこの方角にある神社、もしくはお寺、もしくは教会にお参りしましょう。
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恵方参りの時期について
昔は、立春の日が新年を迎える日であったので、本来の恵方参りは、2月の立春の節分の日にお参りしていました。
しかし、現在の暦では、元旦の1月1日に新年を迎えます。
なので、1月1日にお参りするように変化してきました。
ただし、新春を迎える日以外に恵方参りをすることも全く問題ありません。
特に、恵方参りにふさわしい日としては、節分、春分の日、夏至、秋分の日、そして冬至の暦上の節目の日が挙げられます。
恵方参りの場所について
まず、方角は、住んでいる場所から、その年の恵方の方角にある神社やお寺を選びましょう。
この際、その場所まで750m以上離れていないと方位の気が発生しないので、それだけの距離があることを確認してください。
お墓は恵方参りをする場所としてはふさわしくないとされています。
さらに、お稲荷さんの神社も避けてください。
この理由としては、お墓は不浄なものとしてみなされ、神聖な場所とは言えないからです。
また、お稲荷さんの神社はお祈りの効能、見返りを期待している場所であり、恵方参りの目的とはずれているとされています。
敷地内にお稲荷さんが含まれている大きな神社では、まっすぐ本殿に進むようにしてください。
恵方参りのお祈りの作法について
これは、各自の考え方によります。お参りする神社仏閣に合わせたお祈りの作法に従ってお参りする、というのが一番シンプルな考え方です。
しかしながら、右手を上にあげ、右手の人差し指で天を指し、左手を下にし、左手人差し指で地を指す、というポーズをとる、まさに、お釈迦さまの有名な「天上天下唯我独尊」の指さしポーズをとる、という作法も存在します。これは、天と地と自分をつなぐ、ということを意味します。
そして、この場合、住所と名前をはっきり伝えて、自分が恵方だと唱えます。
さらに、私にチャンスを、チャンスを見抜く知恵を、そしてチャンスに乗る勇気をください、と唱えます。
しかしながら、このポーズをしている人、声を出してお願いしている人は実際見かけたことはないので、あまりこの方式にこだわる必要はないと思います。
恵方参りの効果について
恵方参りには、願いを叶えることができる自分になることができる、知恵とチャンスをつかんで幸せになる、という効果があるとされています。これは、願いを直接叶えてもらうために祈ること、とは違う、ということを認識してください。願いをかなうための知恵とチャンスを掴みに行くのです。
このお祈りを具体化させたものが、上記の作法と言えるでしょうね。
恵方参りの効果を上げる方法について
恵方置き、という言葉がありますが、これは、恵方参り先で購入したお札を恵方とは反対の方向において、恵方に向けて飾る置き方を指します。破魔矢の矢の先は恵方の方角に向けて飾ります。
これでさらに恵方参りの効果が上昇するといわれています。
まとめ
恵方参りについて、そして2018年の恵方についてまとめました。さらに、お参りする時期と場所、そしてお祈りの作法についてをまとめました。恵方置きでさらに効果を上げて、新しい一年。チャンスを掴みとりましょう。
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