2018年1月と2月は重要な幾つかの地方選挙がありました。
それぞれの結果は、地方のみならず、今後の中央の政治の状況にも直結する大切な選挙でした。
そこで、地方選挙、市長選と知事選、2018年1月と2月の結果をまとめました。そこで、保守陣営と野党の結果についてまとめました。
沖縄名護市長選挙の結果について
沖縄県名護市長選は2月4日投開票され、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設を容認する自民、公明両党などが支援する前市議の新人・渡具知武豊氏(56)(無=自民・公明・維新推薦)が、移設反対派の現職・稲嶺進氏(72)(無=民進・共産・自由・社民推薦、立民支持)を破り、初当選しました。
移設容認派が推す市長の誕生は8年ぶりと成りました。この結果は政府は歓迎しており、今後は計画通りに移設先の同市辺野古沿岸部の工事を進めることとなりそうです。
この選挙は、今年秋の沖縄知事選の「前哨戦」とも位置付けられ、政府・与党と移設反対を掲げる知事の陣営が激しい選挙戦を繰り広げましたが、与党陣営の勝利となりました。
沖縄県南城市長選の結果について
沖縄県南城市長選は1月21日投開票されました。翁長雄志知事が支援する新人の元衆院議員・瑞慶覧長敏氏(59)が、与党などが推す現職古謝景春氏(62)との接戦を制し、初当選を果たしました。
二人の票差は、わずか65票でした。
美濃加茂市長選の結果について
岐阜県美濃加茂市の雨水浄化設備設置事業を巡る汚職事件で有罪が確定、辞藤井浩人・前市長(33)は辞職しました。この辞職に伴う美濃加茂市長選は1月28日投開票が行われました。
新人で前副市長の伊藤誠一氏(61)(無所属=自民、公明推薦)が、小野正勝氏(68)(無所属)を破り、初当選を果たしました。
岐阜市長選の結果について
岐阜市長選は1月28日、投開票が行われました。
無所属新人で元民主党衆院議員の柴橋正直氏(38)が、中西謙司氏(56)(自民推薦、公明岐阜県本部支持)ら無所属の新人6人を抑え、初当選を果たしました。
宮崎市長選の結果について
宮崎市長選は1月28日投開票され、現職の戸敷正氏(65)(無)が、清山知憲氏(36)(無)と、伊東芳郎氏(48)(無)の新人2人を破り、3選を果たしました。
この選挙戦は保守分裂の三つ巴の選挙となりました。
岸和田の出直し市長選の結果について
前市長による現金提供問題を発端に施行された、大阪府岸和田市の出直し市長選は2月4日、投開票されました。
諸派の地域政党・大阪維新の会新人で前府議の永野耕平氏(39)が、無所属で前市長の信貴芳則氏(56)、無所属新人で前市議の西田武史氏(52)を破り、初当選を果たしました。
山口知事選の結果について
山口県知事選は2月4日投開票され、現職の村岡嗣政氏(45)(無=自民・公明推薦)が新人の熊野譲氏(64)(無=共産・社民推薦)を破り、再選を果たしました。
2018年のこれまでの地方選挙の結果について
これまでの地方選挙の結果は、南城市、岐阜市長選挙以外すべて保守系(自民党、公明党の推薦)もしくは維新の会の候補が勝利しております。特に、沖縄県名護市の市長選挙の結果は、今後の沖縄の米軍基地移設問題や知事選とも関わっております。
まとめ
今年の地方選挙の結果の傾向を見ると、保守、すなわち自民党と公明党、さらに維新の会が地方選挙で地域住民の支持をえていることがはっきりしております。
今年は衆議院選も参議院選もない年です。地方選挙の結果に注目して、来年以降の中央選挙にどう影響するのか考察する必要があります。
<関連情報>
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