2017年10月22日に行われた、第48回衆議院議員総選挙の集計と結果が確定しました。
それによって与党数は313となり、圧勝となりました。
そこで、今回の選挙の結果による議席数の変化と与党が3分の2以上を獲得したことの意義をまとめます。
衆議院選挙による議席数の変化 与党編
自由民主党
公示前 284人
小選挙区 218人
比例区 66人
合計 284人
変化 0人
公明党
公示前 34人
小選挙区 8人
比例区 21人
合計 29人
変化 マイナス5人
与党
公示前 318人
合計 313人
変化 マイナス5人
衆議院選挙による議席数の変化 野党編
希望の党
公示前 57人
小選挙区 18人
比例区 32人
合計 50人
変化 マイナス7人
日本維新の会
公示前 14人
小選挙区 3人
比例区 8人
合計 11人
変化 マイナス3人
立憲民主党
公示前 15人
小選挙区 18人
比例区 37人
合計 55人
変化 プラス40人
共産党
公示前 21人
小選挙区 1人
比例区 11人
合計 12人
変化 マイナス9人
社民党
公示前 2人
小選挙区 1人
比例区 1人
合計 2人
変化 0人
野党
公示前 109人
合計 130人
変化 プラス21人
衆議院選挙による議席数の変化 無所属
無所属 (与党系)
公示前 11人
小選挙区 1人
比例区 0人
合計 1人
変化 マイナス10人
無所蔵 (野党系)
公示前 27人
小選挙区 21人
比例区 0人
合計 21人
変化 マイナス6人
衆議院にて与党が3分の2以上を獲得したことについて
改選後の与党、自民党と公明党を合わせた議員数は313人となりました。一方、野党は130人です。
議席の増減の変化からしたら、与党は公示前の318人から5人減らし、野党は公示前の109人から21人増とはなりましたが、衆議院議員数465人の3分の2の数の310人を与党が今回も超えた状態であることを考慮した場合は、この選挙は、安倍首相の思惑通り、期待通りの結果となったと言えるでしょう。
自公両党の与党が衆院選で3分の2以上の議席を獲得したのは、政権交代前の2012年12月と2014年12月に続き、今回で3回連続となります。
すなわち、この5年間、国民は波はあるとしても自民党への投票行為と議席数から考えると、国民の一定の支持を安定して得ていると言えます。
この衆議院で3分の2以上の議席があることの意義としては、参議院で否決された法案を衆院で再可決できるのに必要な議員数です。
そして、憲法改正に関しては、憲法改正の発議に対して、両院のそれぞれの本会議にて3分の2以上の賛成で可決した場合においては、国会が憲法改正の発議を行ってそれを国民に提案したものとされます。
以上より、公明党の議員数が5減ったことによる若干の与党議員数の影響は現実的にはありません。
よって、立憲民主党が議員数を増やした、という点がマスコミで重点的に取り上げられていますが、今後の安倍政権の運営にとってはその党が大きな脅威になることはありません。
まとめ
2017年10月22日に行われた、第48回衆議院議員総選挙の集計と結果が確定しました。今回の選挙の結果による各党の議席数の変化をまとめました。与党が313議席という衆議院議員数の3分の2以上を維持したことによって、安倍政権の今後の政権運営はよりしやすくなったと言えるでしょう。