日本プロ野球セリーグのプレーオフ、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージにて、レギュラーシーズンを圧倒的な成績で優勝した広島東洋カープが、レギュラーシーズンを巨人との熾烈な3位争いを制してかろうじてプレーオフに駒を進めた横浜DeNAベイスターズと対戦しました。
ベイスターズはCSファーストステージで2位の阪神タイガースを破り、そして進んだこのファイナルステージでは、カープの1勝のアドバンテージ、そして開催地が広島、という状況をはねのけ、1敗の後怒涛の4連勝でカープを粉砕、見事に、日本シリーズへと駒を進めました。
そこで、ベイスターズとカープのレギュラーシーズンでの成績、ファイナルステージの横浜の勝因、強さの理由
をまとめてみました。
横浜DeNAベイスターズと広島東洋カープのレギュラーシーズンでの成績
レギュラーシーズン終了時、カープはセリーグで88勝51敗4分けでダントツの優勝、ベイスターズは73勝65敗5分けの3位でした。しかしながら、直接対決ではカープの12勝13敗とベイスターズが1勝多く勝っていました。
今年の夏には、カープに対して3試合連続サヨナラ勝ちする、ということもありました。この時には、8月22日筒香ロペス宮崎選手の3者連続ホームランで6対5、という派手な試合から始まり、8月23日梶谷選手のタイムリーで7対6、そして8月24日には倉本選手の内野安打で5対4、という結果が続きました。
このように、ベイスターズは3位ながらもカープに対しては今シーズンは精神的にも成績としても五分の勝負をしてきました。
横浜DeNAベイスターズと広島東洋カープのCSファイナルステージについて
結果のまとめはこちらです
1.10月18日 18:00 広島3-0DeNA
2.10月19日 18:00 広島2-6DeNA
3.10月20日 18:00 広島0-1DeNA
4.10月23日 18:00 広島3-4DeNA
5.10月24日 18:00 広島3-9DeNA
ファイナルステージ第1戦 10月18日水曜日
広島3−0横浜
雨の中の試合は、5回裏、ベイスターズ石田投手が2つの四球とヒットなどで満塁のピンチを迎えて1番・田中選手がセンターへの2点タイムリーヒット、続く菊池選手のショートへのタイムリー内野安打でカープ3点先制。
5回が終わった時点で雨脚が強くなり、カープが3−0でコールドゲームとなりました。アドバンテージの1勝を合わせてカープが2勝とシリーズをリードしました。
ヒットはベイスターズ2本カープ3本。
ファイナルステージ第2戦、10月19日木曜日
広島2−6横浜
カープの野村投手を攻略したベイスターズが終始リードの試合展開でした。また、ベイスターズ先発の濱口投手は7回2失点の好投。
ベイスターズ打線は3回に宮崎選手の2点タイムリーヒットで先制すると、5回には代打乙坂選手のタイムリーで突き放しました。
6回にも追加点、そして9回には宮崎のソロホームランでダメ押ししました。リードは中継ぎ陣が守っての6-2の快勝でした。
ヒットはベイスターズ11本カープ7本。
ファイナルステージ第3戦、10月20日金曜日
広島 0−1 横浜
この試合は投手戦となりましたが、ベイスターズは7人による完封リレーで広島打線を0点に抑えて、2連勝となりました。
ベイスターズ先発は井納投手で広島先発はジョンソン投手。
2回表2死から嶺井選手、柴田選手の連続ヒットで1・2塁と先制のチャンスを迎えた場面で井納投手。打球はセカンド頭上を超える先制のタイムリーヒットとなりベイスターズが先制点を挙げて、この1点が勝負を決めました。
ヒットはベイスターズ8本カープ6本。
ファイナルステージ第4戦 10月23日月曜日
広島 3−4 横浜
ベイスターズ先発のウィーランド投手、レギュラーシーズンでは広島に対し、3勝負けなし、3本塁打と投打に大活躍しております。初回丸選手にライトスタンドへ2ランホームラン、新井選手にライト線へのタイムリツーベースを許し、カープは幸先良いスタートとなりました。
しかし、広島藪田投手に対し、4回、先頭の筒香選手がレフトスタンドへ今CS初となるソロホームランを放ち3−1。そして5回、先頭のウィーランド投手が四球で出塁すると、倉本選手がライトオーバーのツーベースを放ち、無死2・3塁。そして桑原選手が3塁線を破る2点タイムリーを放ち3−3。藪田投手をノックアウト。
代わった九里投手からロペス選手もセンター前にタイムリーを放ち、3−4と逆転。この後も継投でカープ打線を交わして、対戦成績がカープ2勝ベイスターズ3勝となり、日本シリーズ進出へ王手となりましt。
ヒットはベイスターズ8本カープ5本。
ファイナルステージ第5戦 10月24日火曜日
広島3−9横浜
カープが初回に2点先制点を挙げましたが、やはりベイスターズはこの試合でも野村投手を攻略、2回から5回まで毎回得点で突き放し、6回を終了した段階で6−3、さらに7、8回でも得点してカープの戦意を失わせました。
試合内容は、2回表、宮崎選手のソロホームランで反撃開始、3回に桑原選手の逆転の2ランホームラン、4回、細川選手のタイムリーで追加点、5回には筒香選手の2ランホームランでリードを広げました。
さらに、7回は筒香選手の2打席連続ホームランがレフトスタンドへ。8回にも梶谷のホームランで2点を追加と猛打爆発。
そして、ラミレス監督の早め早めの投手交代が成功してカープの追撃は止みました。最後はストッパー山崎康投手が締めて、2017年度クライマックスシリーズを勝ち抜きました。
そしてベイスターズは、19年ぶりとなる日本シリーズ進出を果たしました。
ヒットはベイスターズ16本カープ9本。
横浜DeNAベイスターズの勝因、強さの理由
ベイスターズは阪神とのファーストステージ、雨の中で気合の勝利をもぎ取りファイナルステージに進んできて気合いも十分で調子も上向き。
そして、ファイナルステージ1試合目のコールドゲームの後、ベンチ裏で熱り立つ選手もいたらしいですが、そこをキャプテン筒香選手がなだめて、その後の怒涛の4連勝につながりました。
勝因はやはりまず打線。1−0の試合以外では3試合ともカープの投手陣を圧倒、さらに、2回は逆転勝利です。
これはやはり、8月の3連続サヨナラ勝ちも含め、カープにリードを許しても打ち勝つ、という自信、そしてロペス、筒香、宮崎選手の強力主軸に加え、脇役も全て活躍というベイスターズの流れのシリーズでした。
投手力は短期決戦用のいい選手を早め早めにつぎ込むというチャレンジャーらしい起用法も当たって、カープ打線を抑えました。
カープは鈴木誠也選手、安部友裕選手を怪我で欠いて打線が繋がりがなくなりました。
投打そして采配ともにベイスターズがカープを上回り、納得の日本シリーズ進出です。
まとめ
2017年セリーグ、クライマックスシリーズ、ファイナルステージをまとめました。横浜DeNAベイスターズが広島東洋カープを圧倒して4連勝。19年ぶりの日本シリーズへ駒を進めました。