ここ数年、明らかに、10月に入ってから、街の商店街、百貨店、レストランからホテルに至るまで、ハロウィンの飾り付けや仮装のための商品を売る店が多く見られるようになりました。
ハロウィンが何かすらわからない者にとっては不思議としか言いようが無いですね。
そこで、ハロウィンが日本でいつから行われているか、なぜ流行しているのか、浸透しているのか、必要なのか、単なる仮装パーティーなのか、などをまとめてみました
ハロウィンは日本でいつから行われているの?
ハロウィンとはそもそも、アイルランドやスコットランドの古代ケルト人が行っていた秋の収穫祭や悪魔祓いのための儀式で、英語圏などで行われています。
例えば、アメリカにおいてはハロウィンはもはや宗教的な行事としてではなく、民間の行事、娯楽とされています。
そして、宗教的にも人種的にも日本とは関係ない行事が日本で始められたのは、日本ではキディランドがオリジナルとされています。
1970年代にはキデイランド原宿店がハロウィンとその関連商品の販売を開始しました。
そして、キデイランドがハロウィングッズ促進の一環として、1983年に行った「ハローハロウィーンパンプキンパレード」を主催しました。
この仮装パレードには約100人が参加者がいたそうです。
そしてこれが日本で初めてのハロウィンのイベントとされています。
ハロウィンが日本で流行した理由は?
なぜ、かというと、流行には仕掛け人がいて、仕掛けて、それに大衆が乗ったから、というのが正解でしょう。
キディランドだけの時には知名度も低かったこの日本でのハロウィンですが、東京ディズニーランドが1997年に、ユニバーサルスタジオジャパンが2002年に、ハロウィンイベントを開催したこともあり注目を集めるようになってきました。
そして、2000年以降には仮装大会としての面白さに焦点が当てられ、東京の渋谷などで仮装した人がハロウィンにうろつくようになりました。
さらに、最近のソーシャルネットワークの発展、そして、楽しい写真を撮ってアップしたいというインスタグラム映え、といった流行もあり、日本での人気がブレークしました。
そして売れるとわかったら売るのが商売人の鉄則、そしてさらなる商品のマーケットの拡大、それらのスパイラルで今に至ります。
ハロウィンは日本で必要なの?
必要かどうか、という質問に対しては、では、本当に必要な行事って何?って話になりますね。日本の伝統行事ではないことは確かなのですが、商売人にとっては秋の商売アイテムの一つ、若者たちにとっては、パーティーや仮装して集まる口実として、必要になってきたと言えるでしょう。
こんな商売ベースの元海外の宗教行事って、心当たりがありますよね?そう、クリスマスもそうでしたね。
ハロウィンは日本では仮装パーティーなのか?
私は1990年代にニューヨークのハロウィンパレードを見学したことがあります。これはストリートを様々に仮装した人が練り歩いてそれをヤンヤヤンヤ言いながら見てる、って行事です。アメリカでも宗教行事ではなく、このような楽しむ行事の一つでした。
その流行が日本に来たわけですが、やはり、仮装、コスプレが好きな人にはその舞台、ステージの一つとして活用できるのではないでしょうかね?
参加しなくても見てるだけでも楽しいのが仮装パーティー。そしてパレード。
クローズな仮装パーティーってのは、西洋の仮面舞踏会もそうですが、やはり独特の雰囲気と楽しみがありますよね。
ハロウィンパレードではゴミなどを散らさず節度を持って参加してください。
写真撮っていいと言われたらどんどん撮ってあげてください。
まとめ
ハロウィンとはそもそも古代ケルト人が行っていた秋の収穫祭や悪魔祓いのための儀式で、英語圏などで行われています。日本ではこの数年、商売サイドの思惑と仮装パーティー好きな大衆の思惑が一致して流行しております。日本固有の文化でないことは明らかですが、節度を持った楽しみ方で参加するもよし、眺めるも良し、といったところではないでしょうか?