2017年10月22日の第48回衆議院選挙に向けて、10月3日に枝野幸男氏が立憲民主党という党を結成して、衆議院議員選挙を戦いました。
彼らは選挙後の衆議院において、見事に野党第1党の座を獲得しました。
彼らのうち、民進党出身議員は誰で、選挙はいかに戦ったのでしょうか?立憲民主党と民進党、元民進党議員、衆議院選挙の結果や分析についてまとめました。
立憲民主党と民進党について
衆議院における民進党は第48回衆議院総選挙の前に消滅しました。当初の彼ら党員の思惑では党の全ての議員が希望の党に入党させてもらえるはずでしたが、現実は、小池党首に多くの議員が「排除」されてしまいました。
そこで立憲民主党という新しい党を枝野幸男氏が急遽立ち上げて、そこが彼らの受け皿になりました。
この政党には、「憲法改正は9条を含めた改正議論の推進を」という公約を持つ希望の党とは理念や政策が初めから異っている、リベラル系議員が参加しました。結党は2017年10月3日です。
余談ですが、この時点で民進党という政党自体は依然として参議院議員らを中心に存続しております。今後立憲民主党と合流するかどうかなどは枝野氏は現在のところ明言しておりません。
立憲民主党の元民進党議員について?
第48回衆議院選挙には、立憲民主党からは前職15人を含む78人が立候補しました。この内訳ですが、民進党56人、自由党2人、その他、新人、旧民主党元議員、議員秘書などを含む20人となっております。
衆議院選挙の結果について
立憲民主党は、2017年10月22日の第48回衆議院選挙の選挙結果として55議席を獲得しました。
この議席の内訳ですが、小選挙区は追加公認1議席を含む18議席で、比例代表は37議席でした。
この55議席数をもって、立憲民主党は、衆議院議員の野党第1党となりました。
立憲民主党の元民進党当選議員について
メディアでは、立憲民主党の改選前の議員数は15人であると表記されております。この15人とはすなわち、民進党議員のことです。
彼ら15人は今回の衆議院選挙において、堂々と全員当選を果たしました。
荒井聡、佐々木隆博、枝野幸男、篠原豪、青柳陽一郎、阿部知子、落合貴之、長妻昭、初鹿明博、菅直人、西村智奈美、近藤昭一、赤松広隆、辻元清美、高井崇志議員の15名です。
そしてこの当選議員中で、小選挙区で落選して比例で復活当選した議員は、篠原豪、初鹿明博、高井崇志議員の3名です。
元民進党議員の立憲民主党の当選議員についての分析
元民主党議員の89人は、希望の党、立憲民主党、そして無所属の3つのグループにわかれて今回の選挙を戦いました。
このうち、100%の当選を果たしたのは立憲民主党党員になった元民主党議員グループだけです。
彼らのうち、どれだけが希望の党にも入ることができたのかは不明ではありますが、政治家としての理念の一貫性を貫いたという点において評価していいでしょう。そして、彼らに投票した有権者もその理念に共感した層であると言えるでしょう。
野党第1党とはなりましたが、与党は3分の2を超えた議席数がありますので、立憲民主党にできることも限られています。
今後は、政権の足を引っ張るためだけの疑惑追求や政局だけしか見るべきところがなく凋落し、崩壊せざるをえなかった彼らの政党の母体と言っていい民進党の時代とは決別した、政策論争を重点とした責任のある日本の第一野党としての活躍を期待しております。
追加記載
2018年5月7日、民進党と希望の党から合流した議員で、62人希望の、国民民主党が結成されました。
この党に合流しなかった民進党議員らが今後立憲民主党に合流して、党勢が増す可能性があります。
まとめ
立憲民主党は第48回衆議院選挙を前にして結成された旧民主党党員らを中心とした政党です。今回の選挙で55議席を獲得して、野党第一党となりました。
<関連リンク>
国民民主党の結成! 構成議員と意義、立憲民主党への影響について
産経FNN世論調査2018年4月の結果について。内閣政党支持率と麻生大臣辞任への意見の世代格差、ネットとの乖離