新型コロナウイルス、世界中で猛威をふるっております。
アメリカなどから、今回のパンデミックに対する国際機関の動きや対応が非難されています。
ここで、その世界保健機関WHOについて、テドロス事務局長の経歴、中国との関係についてまとめました。
世界保健機関WHOについて
WHOの概要は以下の通りです。
世界保健機関 (World Health Organization: WHO、本部はスイス・ジュネーブ) は、「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として設立された国連の専門機関です。1948年4月7日の設立以来全世界の人々の健康を守るため、広範な活動を行っています。現在の加盟国は194カ国であり、我が国は、1951年5月に加盟しました。
加盟国は、世界6つの地域(アフリカ、米州、南東アジア、欧州、東地中海、西太平洋地域)のいずれかに属し、各地域には地域事務局があります。日本は西太平洋地域(30加盟国、マニラに事務局)に所属しています。
日本はWHO加盟国として、WHO総会や我が国が所属するWHO西太平洋地域の各種会合に積極的に参加し、我が国の保健医療分野の対策に資するべく国際的な情報を入手すると共に、世界の保健課題への貢献も行っています。
世界保健機関WHOテドロス事務局長について
世界保健機関WHOテドロス事務局長はエジプト出身、生年月日は 1965年3月3日(現在55歳)です。
テドロスは、子供の頃、マラリアによって「死に直面する不必要な苦痛」を体験しました。
1986年、アスマラ大学から生物学の学士号(BSc)を取得し、卒業しました。
そして、公衆衛生の専門家(junior expert)としてダーグ(エチオピアの旧体制)保健省に入省しました。
テドロスはロンドン大学衛生学熱帯医科学院(London School of Hygiene & Tropical Medicine (LSHTM))で感染症の免疫学の修士号を取得しました。
その後、2000年、ノッティンガム大学で地域保健学の博士号(Ph.D.)を取得し、「エチオピア北部のティグレイ地域でのマラリア伝播に対するダムの影響と適切な管理措置」に関する博士論文を発表しました。
これらの研究によって、国際的に認められているマラリア研究者となりました。
2001年、テドロスはティグレイ地域保健局長に任命されました。
2003年後半、彼は保健副大臣(deputy minister)に任命され、1年強務め、2005年10月にメレス・ゼナウィ首相によって保健大臣(Minister of Health)に任命されました。
保健大臣として称賛されている仕事の中には、約40,000人の女性を健康増進労働者として雇用し訓練したこと、乳児死亡率を2006年には出生1,000人あたり123人の死亡から、2011年の88人まで削減し、医師や助産師を含む健康幹部の雇用を増やしたことが挙げられます。
2009年7月、2年間の任期で世界エイズ・結核・マラリア対策基金(The Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria)の理事長に選出されました。
2012年から2016年にかけて外務大臣を務めました。
そして2017年5月23日、総会で世界保健機関の事務局長(Director-Generalに選出されました。
2017年7月1日就任。任期は5年間。現在、就任1期目であり、任期は2022年6月30日までとなっております。
テドロスと中国との関係
テドロスと中国との関係ですが、テドロスを筆頭としたWHOがたびたび中国への配慮や擁護を繰り返す発言を行い、結果ウイルスの世界的な拡散を招いたとして批判の声が上がっています。
WHOへの最大の資金拠出国であり、特に感染被害が大きいアメリカのトランプ大統領は、WHOが中国寄りのスタンスを取り続け、世界に不適切な提言を行っていると批判し、WHOへの拠出金を停止する考えを表明するなど強硬姿勢を強めています。
テドロスは4月22日の会見でアメリカの資金拠出停止への翻意を訴えるとともに、「人の命を救うという神聖な仕事に、これからも昼夜問わず取り組む」と強調し、辞任を否定しています。
オンライン上の署名サイトではテドロスの解任署名キャンペーンが1月31日から始まり、4月25日時点で約100万9000筆もの署名が全世界から集められています。
出典 ウィキペディア
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kokusai/who/index.html
まとめ
WHOとそのテドロス事務局長のこれまでの経緯、中国との関係をまとめました。
今後のこの組織の現在のパンデミックへの対策や発言に注目しましょう。