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日本がサマータイムを導入するメリットデメリットとは?海外の実情は?

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サマータイムとは1年のうち夏だけ太陽が出ている時間帯を有効に利用するという目的で、その国の標準時を進める制度です。進める時間はだいたい30分から1時間です。

今回、2020年の東京五輪に向けて、日本でサマータイムを導入しようという議論があります。その背景とメリット、デメリット海外の実情をまとめました。

日本がサマータイムをオリンピックに向けて導入を検討

サマータイム導入に関していくつかの記事が現在出ています。

2020年東京五輪・パラリンピックの暑さ対策のため、全国一律で時間を早める「サマータイム」の導入論が出ている。大会組織委員会の森喜朗会長が7月27日に安倍晋三首相に提案したが、菅義偉官房長官は7月30日の記者会見で慎重な考えを示した。
五輪の競技時間を気温が比較的低い早朝にずらせるが、混乱を招く可能性もある。

出典 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33572460Q8A730C1PP8000/

すなわち、2020年の夏に行われる東京五輪対策、ということです。

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日本がサマータイムを導入するメリットは

日本がサマータイムを導入するメリットは何が指摘されているのでしょうか?

一番言われているのが、20年7月下旬に開幕する東京五輪において、炎天下ではとても不可能なマラソン競技、7時スタートのところをサマータイムで2時間ずらせば、7時は、実際の薄明るい5時となり、暑さ対策となるだろう、という意見です。

オリンピックの他の競技も、競技時間は実質的そのサマータイム分だけ前倒しになり、午前に始めれば暑さは若干防げる可能性はあります。

では、それ以外の時間帯はどうなるでしょうか?

一番現在暑い、午後1時から午後5時は、サマータイム2時間が導入されたら午後3時から午後7時となります。

例えば、午後4時スタートは結局猛暑のスタートとなります。

競技の開始時間のやりくりがうまくいくとはあまり思えませんね。

この猛暑対策として、東京オリンピックを10月に時期を移すというのが最も正しい方法であることもわかっております。

わかっていてもできないところに問題があります。

サマータイムのデメリットとは

現在指摘されている事で一番切実なのは、コンピューターのプログラムの変更、夏時間導入時と通常の時間に戻す時に二回必要で、そのための労力と経費がかかる事です。

そして、航空・鉄道など交通機関への影響も切実です。

全てにおいてダイヤ変更が必要で、間違いなく混乱が生じます。

さらに、夏時刻に切り替える時に、一時的に交通事故が増加するという報告まであります。

さらに、人間の体内時計も狂わせて、そのことによる影響も無視できません。

軽度の場合でも、夜中に目が覚めてそのまま眠れない、そういった状況が続くと仕事に影響を及ぼします。それが夏時間に変える時ともどす時、2回負担がかかります。どちらも数日から週単位での影響がかかります。

海外で1時間のサマータイムを経験している日本人の評判も概ね良くないのに、もし2時間もサマータイムを導入したら、大きな体調の乱れを引き起こします。

余談ですが、家畜への影響が大きいことも指摘されています。

また、時計の時間を早めることは心臓発作のリスクを10パーセント増加させる、という医学的な論文もあり、事態はより深刻です。

精神的にも鬱への影響、ストレスによる自殺率の上昇も指摘されます。

このようなシステムを今日本が取るのは自殺行為です。

海外のサマータイムの実情は

現在、サマータイムが行われている国は、アメリカ、カナダ、メキシコ、EU、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジルなどです。

そして、採用している国でもやめる動きもあり、実際カザフスタンとロシアはなど廃止しました。

アジアの国で採用している隣国は0です。

日本も1948年-1951年に導入して失敗していることも重要ですね。

まとめ

日本がサマータイムを導入するオリンピックでのメリット、海外の実情についてまとめました。
デメリットの大きく健康被害も起こす危険なこの発案が採用されないように国民は強い反対の意思を見せる必要があります。

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