本格的な冬がそろそろやってきます。そして、この時期はインフルエンザ感染者が増える時期です。
しかし、インフルエンザとはどんな症状なのか、そして、ワクチンの効果については知らない人が多いと思います。
ここで今回は、インフルエンザ感染の症状と、ワクチンの効果についてまとめてみました。
インフルエンザウイルスの感染とは?
インフルエンザとは、ウイルス感染の病気です。
インフルエンザウイルスは、人の口や鼻から体の中に入ってきて、そこから細胞に入り込んで、どんどん増えていきます。
この状態を「インフルエンザウイルスが感染した」と呼んでいます。
インフルエンザ感染の症状について
では、インフルエンザの発症とはどう言った状況を指すのでしょうか?
インフルエンザウイルスが体の中で増えていくと、一定の量を超えた頃、すなわち数日後に(これを潜伏期間と言います)、身体的な症状が出てきます。
一番よくある症状が、発熱、喉の痛み、体のだるさ、です。
普通の健康状態の人ならば、このようにインフルエンザが感染、そして発症しても、1週間くらいで健康な状態に回復します。
インフルエンザの重症化とは
しかしながら、少数ですが、症状が改善せず逆に悪化して、肺炎、そして、脳の炎症を起こして、入院して治療が必要な場合がおこります。
この状態を、「インフルエンザが重症化した状態」、と呼んでいます。
これは、特に、そもそも慢性的な病気を持っている人、高齢の方で重症化しやすいことがわかっています。
インフルエンザワクチンの効果について
では、インフルエンザウイルスのワクチンの意義は何でしょうか?
残念ながら、インフルエンザウイルスには、このインフルエンザウイルスの「感染」を防ぐ働きはありません。
しかしながら、インフルエンザの「発症」をある程度抑える効果があることがわかっております。
さらに、インフルエンザワクチンの一番の効能は、インフルエンザの「重症化」を予防する効果があることです。
厚生省への研究報告で、65歳以上の老人福祉施設・病院に入所している高齢者について調べたところ、34~55%の方々発病を阻止しました。そして、82%の死亡を阻止する効果があったことが報告されています。
まとめ
インフルエンザの感染と発症、そして、インフルエンザワクチンの意義についてまとめました。
インフルエンザワクチンを接種すればインフルエンザにかからないということはありません。しかしながら、発症をある程度阻止する効果があります。
そして、重症化を阻止する効果があります。
以上の情報で、今年のインフルエンザワクチンの接種についてのご一考を。