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政治について

ポリオの発生状況(発生国に渡航する際は,追加の予防接種を)注意喚起 外務省 

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●2月28日、世界保健機関(WHO)は、国際保健規則(IHR)に基づく、ポリオウイルスの国際的な拡散に関する第31回の緊急委員会を開催。●この会議において、ポリオウイルスの国際的な広がりについて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」の延長勧告。

●2月28日、世界保健機関(WHO)は、国際保健規則(IHR)に基づく、ポリオウイルスの国際的な拡散に関する第31回の緊急委員会を開催。
●この会議において、ポリオウイルスの国際的な広がりについて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」の延長勧告。
●ポリオ発生国(アフガニスタン、マラウイ、パキスタン、マダガスカル、イエメン、ベナン、ブルキナファソ、カメルーン、中央アフリカ、チャド、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ジブチ、エジプト、エチオピア、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、イラン、リベリア、モーリタニア、モザンビーク、ニジェール、ナイジェリア、セネガル、シエラレオネ、ソマリア、南スーダン、タジキスタン、ウガンダ、ウクライナ、中国、コートジボワール、ガーナ、ケニア、マリ、スーダン、トーゴ)に渡航する人は、追加の予防接種検討を。

1 第31回緊急会議
2月28日、世界保健機構(WHO)は、国際保健規則(IHR)に基づく第31回緊急委員会を開催し、ポリオウイルス野生型(WPV1)の感染が非常に低いレベルに低下し、特にパキスタンでは2021年1月以降新たな症例がない等の明らかな進展があったものの、現在発出されている公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)の勧告をさらに3ヶ月延長することを決定しました。委員会はポリオに対する長期にわたるPHEIC発出に関する懸念を認識していますが、マラウイへのウイルス侵入に代表されるように、依然として重大なリスクがあると結論。

2 ポリオの発生状況
世界保健機関(WHO)は、2014年5月5日、ポリオウイルスの国際的な広がりが、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC、Public Health Emergency of International Concern)」であることを宣言していますが、上記1の第31回会合において、現在の状況が引き続きPHEICに該当するとの見解を示すとともに、発生状況を以下のとおり評価しています。

(1)評価
○「ポリオウイルス(野生型(WPV1)、ワクチン1型(cVDPV1)又は3型由来(cVDPV3))の感染があり、国際的に感染を拡大させるリスクがある国」
・野生型:
アフガニスタン(最新の検出:2022年1月14日)
マラウイ(最近の検出:2021年12月6日)
パキスタン(最新の検出:2021年12月6日)
・ワクチン1型:
マダガスカル(最新の検出:2022年1月7日)
イエメン(最新の検出 2021年3月27日)

○「局所的感染の証拠の有無に関わらず、ワクチン由来ポリオ(cVDPV2)に感染した状態にある国」
・アフガニスタン(最新の検出 2021年7月9日)
・ベナン(最新の検出 2021年5月25日)
・ブルキナファソ(最新の検出 2021年6月9日)
・カメルーン(最新の検出 2021年6月9日)
・中央アフリカ(最新の検出 2021年11月3日)
・チャド(最新の検出 2020年11月10日)
・コンゴ共和国(最新の検出 2021年6月1日)
・コンゴ民主共和国(最新の検出 2022年1月2日)
・ジブチ(最近の検出 2021年12月28日)
・エジプト(最新の検出 2021年11月18日)
・エチオピア(最新の検出 2021年9月16日)
・ガンビア(最新の検出2021年9月9日)
・ギニア(最新の検出 2021年8月3日)
・ギニアビサウ(最新の検出 2021年7月26日)
・イラン(イスラム共和国)(最新の検出2021年2月20日)
・リベリア(最新の検出 2021年5月28日)
・モーリタニア(最新の検出2021年11月3日)
・モザンビーク(最新の検出 2021年12月10日)
・ニジェール(最新の検出 2021年11月22日)
・ナイジェリア (最新の検出 2022年1月13日)
・パキスタン(最新の検出 2021年8月11日)
・セネガル(最新の検出 2021年11月9日)
・シエラレオネ(最新の検出 2021年6月1日)
・ソマリア(直近の検出 2022年1月1日)
・南スーダン(最新の検出 2021年4月8日)
・タジキスタン(最新の検出 2021年8月13日)
・ウガンダ (最新の検出 2021年6月1日)
・ウクライナ(最新の検出2021年12月24日)
・イエメン(最新の検出 2021年10月29日)

○「もはやポリオウイルス(野生型(WPV1)又はワクチン由来(cVDPV))の感染はないが、野生型又はワクチン由来の再感染に対して影響を受けやすい国」
・野生型:なし
・ワクチン型:
中国(最新の検出 2021年1月25日)
ガーナ(最新の検出2020年9月17日)
ケニア(最新の検出 2021年1月13日)
マリ(最新の検出 2020年12月23日)
スーダン(最新の検出 2020年12月18日)
トーゴ(最新の検出 2020年7月9日)

(2)パキスタン政府は、WHOの緊急勧告に伴い、同国に4週間以上滞在する外国人を含めた全ての人にポリオ予防接種を義務化しており、WHOが推奨する国際予防接種証明書にて摂取の記録を確認しています。

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(3)以上を踏まえ、ポリオ発生国(アフガニスタン、マラウイ、パキスタン、マダガスカル、イエメン、ベナン、ブルキナファソ、カメルーン、中央アフリカ、チャド、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ジブチ、エジプト、エチオピア、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、イラン、リベリア、モーリタニア、モザンビーク、ニジェール、ナイジェリア、セネガル、シエラレオネ、ソマリア、南スーダン、タジキスタン、ウガンダ、ウクライナ、中国、コートジボワール、ガーナ、ケニア、マリ、スーダン、トーゴ)への渡航を予定している方及び現地に滞在している方は、以下3を参考にポリオの予防接種を検討してください。特に、現在ポリオウイルス感染者の発生が報告されている地域に渡航する場合は、以前に予防接種を受けていても、追加接種をご検討ください。

現地の小児定期予防接種一覧、医療機関情報等については、渡航・滞在先の在外公館のホームページをご参照ください。
(参考)
厚生労働省ホームページ:ポリオ(急性灰白髄炎)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/
厚生労働省検疫所FORTHホームページ:海外渡航のためのワクチン
https://www.forth.go.jp/useful/vaccination.html

3 ポリオについて
(1)感染源
ポリオ(急性灰白髄炎)は、感染者(特に小児)の糞便又は咽頭分泌液との直接接触等によってポリオウイルスが人の口の中に入り、腸の中で増えることで感染します。増えたポリオウイルスが再び便の中に排泄されて、この便を介してさらに他の人に感染します。まれに汚染された水や食物などからも感染します。成人が感染することもありますが、主に小児で起こります。
(2)症状
潜伏期間は3~21日(通常は7~21日)、感染しても90%~95%は無症状(不顕性感染)です。4~8%は軽症であり、発熱、風邪のような症状や胃腸症状(咽頭痛、咳、発汗、下痢、便秘、悪心など)が見られます。また、感染者の1~2%は、頭痛、嘔気、嘔吐、頸部及び背部硬直などの髄膜刺激症状を呈します。感染者の0.1~2%が典型的な麻痺型ポリオとなり、1~2日の風邪のような症状の後、解熱に前後して急性の筋肉、特に下肢の麻痺(急性弛緩性麻痺)が起きることが多いです。発症から12か月過ぎても麻痺又は筋力低下が残る症例では、永続的に後遺症が残る可能性があります。
(3)治療
麻痺の進行を止めるための治療や、麻痺を回復させるための治療が試みられてきましたが、現在、特効薬などの確実な治療法はありません。麻痺に対しては、残された機能を最大限に活用するためのリハビリテーションが行われます。
(4)予防
ア 予防接種
日本の定期の予防接種では、平成24年8月までは経口生ワクチンが使用されていましたが、平成24年9月以降は注射の不活化ポリオワクチンが使用されています。ポリオが発生している国に渡航する人は、追加の予防接種を検討してください。
なお、生ポリオワクチンを接種した場合、ワクチンウイルスが体外に排泄されるため、極めてまれではありますが、接種後便中に排泄されるワクチンウイルスから免疫のない子供や大人に感染し、麻痺をおこすこともありますので、接種後の衛生管理にも注意してください。ただし、日本国内で主に用いられている不活化ポリオワクチン接種(注射によるもの)では、基本的にこのようなことが起こることはないとされています。
イ 感染予防
ポリオの流行地では以下のような感染予防対策を心がけ、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診察を受けてください。
●こまめに石けんと水で手洗いし、特に飲食の前、トイレの後は念入りに手洗いを励行する。
●野菜や果物は安全な水で洗い、食物は十分加熱してから食べる。
●乳製品は殺菌処理されたもののみ飲食する。
●飲料水や調理用の水はミネラルウォーターを使用する。水道水を利用する場合は、一度十分に沸騰させた後使用する。安全な水から作ったと確認できる氷以外は使用しない。
(5)予防接種証明書
ア 国内での予防接種証明書
国内での予防接種証明書の取得については、予防接種を実施した医療機関にご相談ください。
イ 海外での予防接種証明書
海外での同証明書の取得については、渡航先の日本国大使館にご照会ください。

4 新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症の流行をふまえ、世界全域に感染症危険情報が発出されていますので、引き続き最新情報の収集と感染予防に万全を期してください。

5 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html 参照)

(問い合わせ窓口)

まとめ

ポリオの発生状況(ポリオ発生国に渡航する際は,追加の予防接種を)注意喚起 外務省  をまとめました

出典 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C026.html

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