大人から子供まで、年に1、2回は目が腫れぼったくなることがありますね。
これを、ものもらい、関西ではめばちこ、他の地域ではめぼなどと表現されています。
しかし、これが何なのかよくわかってない人も多いと思います。
そこで、ものもらいの原因と症状と治療、そして注意点についてまとめました。
ものもらいの原因は?
ものもらいとは、簡単に言うと、まぶたの感染症です。
医学用語では、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と言います。
まぶたにあるマイボーム腺(瞼板腺、油分を作って分泌し、涙の成分に油分を加え、また、油の膜を作って涙の蒸発を防ぎます)や、まつ毛の毛根の部分に細菌が繁殖して腫れている状態を指します。
マイボーム腺にできるものを内麦粒腫、まつ毛の毛根にできるものを外麦粒腫と言います。
原因となる最近は、主に黄色ブドウ球菌であり、この菌の感染によって発症します。
ものもらいの原因は、まぶた周辺の不衛生な状態が続いていることです。
例えば、まつげの内側まで化粧をするといったメイク方法では、分泌腺の出口がメイクでふさがれてしまいます。
また、夏や暑い時に多くの汗をかくことによって不衛生になりやすくなり、また、体の抵抗力が低下した時に起こる場合が多いです。
ものもらいの症状は?
初めはまぶたの一部、局所に赤みが出現します。そして、軽い痛みや痒みが出ます。まばたきをしたり、指で圧迫すると痛みが出たりします。
腫れ、炎症が強くなってくると、赤みと痛みが強くなり、範囲がまぶた全体に広がることもあります。そして、目やにが出ます。また、目のかゆみ、充血、目がゴロゴロするなどの症状もみられます。
炎症が強くなって化膿が進むと、皮下の腫れた部分が自然に破れて膿が外に出ることがあります。
このように膿が外に出てしまえば、だいたいその後は症状は回復に向かいます。
ものもらいの治療は?
ものもらいの治療としては、抗生物質(抗菌剤)の点眼(目薬)や塗り薬、または内服での投薬を行います。
だいたいひどい腫れでも7−10日くらいで治ります。
市販の抗菌目薬もありますが、腫れがひどい時には、眼科に受診をした方が確実です。
化膿が進んだ場合は膿の部分に滅菌されたナイフかハサミで切開して膿を出すこともあります。これはもちろん、専門の眼科医が行う必要があります。
ものもらいが出来た時の注意点は?
ものもらいができて腫れている期間はコンタクトレンズ装用はできるだけ控えたほうがいいでしょう。もしくは、コンタクトレンズを清潔に保ち、コンタクトレンズを装着するときは、清潔な手で付けることを心がけてください。
大切なこととしては、意識して手を小まめに石鹸で洗うこと、そして、汚い手で腫れた目をこすったりしないようにすることです。
また、アイプチなどを含めたアイメイクは腫れている間は控えましょう。
そして、前髪が目につくとこれも感染が長引く原因となりますので、つかない様に上げておきましょう。
まとめ
ものもらいはまぶたが腫れる結構ありふれている病気です。このものもらいの原因と症状、そして治療法と注意点についてまとめました。
出来た時に大切なことは、健康な体調を維持して、局所を手で極力触れずに清潔に保つことですね。
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