2017年10月22日に衆議院選挙が行われました。その結果、与党と安倍政権が国民の信任を得て、長期政権となっております。
ところで、衆議院と参議院では、それぞれ異なる選挙制度を持っております。そして、今年の国会で公選法が改正されました。
そこで、参議院議員の議員数の現在までの増加と選挙制度改革、2019年の参議院選挙についてまとめました。
参議院議員の議員数の現在の増加と選挙制度改革について
参議院の議員定数が今年の国会で変更となりました。
参院定数6増法成立 来夏参院選から比例代表に特定枠
2018年7月18日、参院定数を6増やす改正公職選挙法が衆院本会議で賛成多数で可決、成立しました。
これは、埼玉選挙区の定数を6から8に増やし、比例代表を96から100にするという内容です。
これによって、参議院の総定数は242から248となりました。
また、参議院の比例代表には拘束名簿式の「特定枠」を新設します。
この改正公選法は自民党の議員立法で、来年夏の参院選から適用されます。
これによって、今回の埼玉選挙区の定数増で、懸念であった選挙区の「1票の格差」は3倍未満に抑えられる見通しとなります。
出典
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33103390Y8A710C1MM8000/
参議院議員の議員数の現在の増加について
ここで、これまでの参議院の議員定数の変遷をまとめました
参議院の議員定数の増加について
参議院議員選挙法の制定(昭22)
○ 定数:250人(全国選出議員100人、地方選出議員150人)
沖縄県の本土復帰に向けた改正(昭45)
○ 沖縄県の本土復帰に向けた定数増
沖縄県選出の議員が2人増員され、地方区選出議員の定数152人、総定数252人に改正
○ 定数:252人(全国選出議員100人、地方選出議員152人)
全国区制の廃止・拘束名簿式比例代表制の導入(昭57)
○ 全国区制を廃止し、拘束名簿式比例代表制を導入
・拘束名簿式比例代表制
比例代表制(各政党の得票数に比例した数の議員を選出する方法)のうち、政党の届け出た候補者名簿の名簿順位にしたがって当選人を決定する方法
○ 定数:252人(比例代表選出議員100人、選挙区選出議員152人)
選挙区の定数是正(平6)
○ 選挙区の定数是正(8増8減)
○ 定数:252人(比例代表選出議員100人、選挙区選出議員152人)
定数削減及び非拘束名簿式比例代表制の導入(平12)
○ 定数削減
参議院議員定数を252人から242人とし、次のように削減
・比例代表選出議員 100人→96人
・選挙区選出議員 152人→146人
○ 定数:242人(比例代表選出議員96人、選挙区選出議員146人)
選挙区の定数是正(平18)
○ 選挙区の定数是正(4増4減)
○ 定数:242人(比例代表選出議員96人、選挙区選出議員146人)
選挙区の定数是正(平24)
○ 選挙区の定数是正(4増4減)
○ 定数:242人(比例代表選出議員96人、選挙区選出議員146人)
合区を含む選挙区の定数是正(平27)
○ 合区を含む選挙区の定数是正(4県2合区を含む10増10減)
○ 定数:242人(比例代表選出議員96人、選挙区選出議員146人)
参議院議員の議員数の現在の増加と2019年参議院選挙の議員改定数
2013年の改定数は242人の半数の121人でした。
今回の改正公選法に従い、2019年の参議院選挙で3人増加の124人が改選され議員数は245人となります。
さらに、2022年の選挙でも124人が改選され、これで248人となります。
まとめ
2018年7月の改正公選法によって、参議院の定数は248人です。参議院は3年ごとに半数の124議席が改選されます。また、選挙区制度と比例代表制度の併用方法がとられます。
これまでの議員定数の変遷をまとめました。
出典
http://www.sangiin.go.jp/japanese/san60/s60_shiryou/senkyo.htm
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