9月6日午前3時過ぎに北海道胆振地方を震源とする最大震度7の地震が発生しました。
この地震によって北海道内のほぼ全世帯の約295万戸で停電が発生しました。
この停電への復旧作業が急ピッチで行われました。
停電の理由と発電所の復旧、電力供給の現状について、9月10日月曜日現在の情報をまとめました。
北海道地震と停電の理由について
9月6日午前3時過ぎに北海道胆振地方中東部を中心に発生した震度7強の地震によって影響を受けました。
一番の問題は、電力の供給が絶たれた事です。一時は一部の離党を除いた北海道の全域で停電が発生しました。
電気事業連合会によると、大手電力会社の管轄地域ほぼ全域に及ぶ大規模停電は日本では初めての出来事です。
その理由としては、北海道厚真町の苫東厚真火力発電所(出力165万キロワット)の出力が停止したことが挙げられます。
この発電所は、北電で最大の火力発電所です。これが地震でとまりました。
この時点で、北電は、供給力の半分以上を一瞬のうちに一気に失いました。
そして、電力の需給のバランスが崩れ、その影響がほかの発電所にも及んで他の発電所も停止し。道内全域の停電に追い込まれました。
これは、電力の需要と供給のバランスが急激に崩れて周波数が乱れると、タービンの故障やシステムの異常が起こる事態を避けるため、電力の供給を自動的に遮断する仕組みがそれぞれの発電所に元々備わっているからです。
苫東厚真発電所の復旧について
北海道電力の8日の発表によると、苫東厚真火力発電所の復旧には1週間以上を要するとのことです。
具体的には、発電所の1、2号機で蒸気配管、4号機でタービンが損傷しており、これらのうち、高温で立ち入れない箇所があり、復旧作業ができないことが理由です。
北海道の電力供給の現状について。9月10日月曜日
北海道の広範囲で発生した停電は、9月10日の時点でほぼ全域で解消しております。
地震で影響を受けた企業、工場の再稼働や店舗の再開がこの月曜日から始まり、徐々に正常化に向かっております。
ただし、北海道電力からの電気供給量は需要ぎりぎりの状況が続いております。
計画的な停電を避けるためにも、節電を呼び掛けられています。
それぞれの企業は節電や計画停電への対応をしております。
具体的には営業時間の短縮、エレベーターの一部停止などです。
まとめ
9月6日午前3時過ぎに北海道胆振地方を震源とする最大震度7の地震が発生しました。
この地震によって北海道内のほぼ全世帯が停電しました。
その後の状況について、9月10日の現状についてまとめました。
情報がアップデートされ次第更新します。