日本の伝統的な正月の飾りとして、鏡餅があります。このお餅は正月が終わった後、鏡開きの時に食べる風習があります。
では、鏡割りはどのようにするのが正しいのか、
また、鏡餅の食べ方やカビが生えていたらどうするか、
これらの疑問をお持ちの方もおられるでしょう。
そこで、鏡餅の風習、鏡開きの方法、食べ方、そして、カビが生えた場合はどうするかをまとめました。
鏡開きと鏡餅について
鏡餅(かがみもち)とは、日本の伝統的な 正月飾りの一つとして、お餅を神仏に供えます。
これは、穀物神である「年神(歳神)」への供え物とされています。
もちの形としては、丸い餅が使用されます。
近年では、利便性と衛生面を兼ね備えた、プラスチック入り真空パックの鏡餅が市場に出てます。
正月が終わって下げられた餅は「鏡開き」(鏡割り)をして、神仏に感謝し、無病息災などを祈って食べます。
鏡開きと鏡餅の食べ方
正月が終わった後の1月11日、地方によっては1月20日は鏡開きの日として、鏡餅を食べます。
この時、包丁など刃物で鏡餅を切るのは縁起が悪いとされています。
なので、手や木鎚、とんかちを使って餅を食べやすい大きさに分けます。
鏡餅は正月の後は、乾燥して硬くなっており、調理方法としては煮るのが一般的ですね。
主におしるこ、もしくはお雑煮として食べます。
一方、最近良く見かけるプラスチックに入っている真空パックの鏡餅は硬くないので割ることができません。この場合、冷蔵庫に入れたり、天日干しで数日適度に乾燥させたら割ることができます。
もしくは、水をかけて、水を少量張った耐熱容器に入れて電子レンジで加熱します。そうすると柔らかくなり、分けることができますね。
このような鏡餅は焼いて食べてもいいでしょう。また、アレンジした料理として、安倍川餅、餅入りピザ、グラタン、揚げ餅なども楽しめます。
鏡餅にカビが生えている場合どうする?
そもそもカビとは、菌糸と呼ばれる糸状の細胞からなり、胞子によって増殖します。そして、人によっては食中毒の原因になったり、アレルギー反応を起こす要因となったりします。
ブルーチーズなど、カビの部分を食べる食物もありますが、鏡餅にできるカビはそういったものではありません。
そして、目には見えない大きさのカビの菌糸が深く浸透している場合もあります。
なので、鏡餅にカビが生えていたら、食べずに捨てるべきですね。
その捨て方ですが、そのままゴミとして出すのではなく、白紙で包んで、塩で清めてから捨てましょう。もしくは、地方によってはどんど焼き(左義長、1月14日の夜または1月15日の朝に行われる火祭り)をしているので、その日に出すのもいいでしょう。
まとめ
鏡餅は1月11日の鏡割りの日に割って食用とします。鏡餅は刃物で切らずに、手でちぎるか木槌やトンカチで割ってください。真空パックのものはは電子レンジで柔らかくすると分けられます。調理法は、おしるこ、お雑煮、焼きもちに加え色々アレンジしても楽しいですね。カビが生えた餅はくれぐれも食べないでください。