今年10月22日に解散に伴う衆議院選挙が行われて、与党が今回も圧勝して、安倍内閣が継続されました。
しかしながら、国際状況は厳しい問題が依然山積みです。
12月8日から10日にかけて、NHKが新しい世論調査を行い、その結果を11日に発表しました。
そこで、世論調査の最新の内閣と政党支持率とその推移について、さらに世論調査方法についてまとめました。
世論調査による内閣支持率最新をNHKが発表
NHKは、12月8日から3日間、全国の18歳以上の男女を対象に世論調査を行いました。
このNHKの世論調査によりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は、先月の調査より3ポイント上がって49%でした。
一方、「支持しない」と答えた人は35%で、先月と同じでした。
安倍内閣を支持する理由では、「他の内閣よりよさそうだから」が46%、「実行力があるから」が19%、「支持する政党の内閣だから」が16%という結果でした。
今年の夏に内閣は支持率を一時落としましたが、その後回復、選挙でも圧勝して、さらに、現在の国内、緊迫する国際情勢を見ても、安倍内閣以外の内閣が考えらえれない、ということと、実際の実行力が評価されているのでしょう。
世論調査による政党支持率と最新の推移をNHKが発表
NHKの世論調査によると、各党の支持率は以下の通りでした。
民進党: 1.8%、 (+0.5%)
立憲民主党: 7.9%、(−1.7%)
公明党: 4.1%、 (−1.1%)
希望の党: 1.4%、(−1.8%)
共産党:3.5%、(+0.4%)
日本維新の会:1.5%、(+0.4%)
自由党:0.2%、(+0.1%)
社民党:0.6%、(+0%)
特になし:34.1%、 (+1.7%)
この結果では、支持政党では与党の自民党が支持率を1%伸ばして38.1%です。下げ率が激しいのが立憲民主党のマイナス1.7%と、希望の党のマイナス1.8%です。
選挙後の安定した政局運営が、内閣並びに自民党の評価を上げているのでしょう。一方、衆議院選挙の後の各党の振る舞い、小池党首の辞任、党員の移動、国会での質問などが相変わらず評価が低いことなどが、衆議院選挙直後にはある程度の期待を集めていた二つの野党が支持率を落とした理由として考えられます。
2018年4月の最新のNHK世論調査の結果はこちらです。
世論調査の内閣支持率最新をNHKが発表。2018年4月の政党支持率の推移と調査方法について
さらに、ネットとマスコミの支持率の乖離についてはこちらです。
読売新聞の最新世論調査の内閣政党支持率2018年4月は?若年層の安倍離れとは? ツイッターでの支持率は?
世論調査の方法はNHKは固定電話と携帯電話にかけると説明
調査方法は、コンピューターが乱数計算を基にランダム、無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に自動架電(アウトバウンド)を行い、つながった相手に対して、世論調査のためのオペレーターが調査内容を相手からヒアリングする方式です。この方法を「RDD」(Random Digit Dialing)
と言います。
今回、調査の対象となったのは2178人です。そのうち、57%に当たる1248人から回答を得ました。
この今回の調査をまとめると
時期:12月8日から10日
対象:18歳以上の2178人
方法:電話(固定、携帯、RDD方式)
回答:1248人(58%)
です。
この方法で改善した点は、携帯電話にもランダムでかける、という点です。
2016年以前のRDD方式では固定電話だけで、携帯電話が含まれていませんでした。そのため、携帯電話しか所有しない国民層を含んだ全ての日本国民による実際の世論との間に誤差が発生する可能性が指摘されていました。それで、RDDは「働いている独身者を対象外とする」調査システム、とさえ評価されていました。
しかしながら、固定電話も携帯電話もどちらも持たない国民がこの抽出枠に含まれないこと、による誤差 (これをカバレッジ誤差と言います)はやはり避けられないとされます。
まとめ
NHKによる、最新の世論調査の結果が発表されました。安倍内閣の支持率は49%とほぼ5割から支持されています。
また、支持政党では自民党が支持率を1%伸ばして38.1%です。下げ率が激しいのが立憲民主党のマイナス1.7%と、希望の党のマイナス1.8%です。衆議院選挙の後の各党の振る舞い、小池党首の辞任、党員の移動、国会での質問などが相変わらず評価が低いことなどが理由として考えられます。
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