今週日曜日、10月22日は第48回衆議院議員選挙の日です。
日本のこれからを占う非常に重要な選挙です。民意がどこに出るのか、非常に注目されています。
そこで、この衆議院選挙の立候補者の数について、また、結果予想を各メディアが発表しており、それらをまとめてみました。
衆議院選挙の立候補者の数について
今回の第48回衆議院選挙の総定数は465人です。
そして、立候補者総数は1180人です。
与党の自由民主党332人、公明党53人、両党合わせて計385人の立候補者を擁立しておりますが、野党で改選後の衆議院総数の過半数(233人)に達する候補を擁立したのは希望の党の235人、共産党243人の両党だけという状況となっております。
小選挙区選挙(定数289人)の立候補者数は936人です。ちなみにこの人数は、小選挙区比例代表並立制の導入後では最少となりました。
比例代表選挙(定数176人)には855人が立候補しました。このうち、611人は小選挙区選挙との重複立候補ということになります。
すなわち、この611人に関しては、小選挙区選挙で落選しても復活当選の可能性があるということですが、小選挙区での得票数が有効投票総数の10パーセント、すなわち、供託金没収点未満だった候補者の復活当選は認められておりません。
ここで、政党党首の復活当選については、社会民主党の土井たか子党首が2003年衆院選にて小選挙区落選をして比例復活当選を果たした例、民主党の海江田万里党首が2012年の衆院選で小選挙区落選をして比例復活当選をした例があります。
325人の小選挙区選挙での候補者は、比例代表選挙には立候補しておりません。また、244人の比例代表選挙に立候補した候補者は、小選挙区では立候補しておらず、比例代表選挙のみとなっております。
衆議院選挙結果の予想のまとめ
今回の選挙では、既存の党の消滅、新しい党が登場、それらの党の人気、支持率がまさに数日単位で変わるという状況であり、さらに、台風が近づいているという情報もあり、天候次第では投票率が大幅に変わるため、選挙結果、特に比例代表選挙に関しての予想が難しい状況です。
また、小選挙区では当選者は一人なので、手堅く毎回選ばれる議員も与党などを含め多く存在します。その一方、激選区も幾つか見られます。
そんな中、最新の結果予想としては、日本テレビ、読売新聞による最新の世論調査の結果によると、自民党は、選挙戦の序盤からの勢いが維持されていて、手堅い票の獲得となりそうです。小選挙区と比例代表をあわせて、自民党単独でも衆議院の過半数233議席を大きく上回る見込みとなっています。
公明党は改選前の34議席とほぼ同等の議席が見込まれる、いつも通りの選挙戦となっており、与党の自民党と公明党を合わせて大台の300議席に届きそうです。
このような、現在の与党の優勢な選挙戦の状況は、野党が分裂してまとまっていないことなどが要因とされています。
産経新聞社とFNNによる合同電話世論調査を加味した終盤情勢分析でも、やはり、自民党の候補者が多くの選挙区で優勢の戦いを進めており、野党各党には厳しい選挙結果が待っているという予想です。
毎日新聞の調査でも、自民党は小選挙区、比例代表とも順風の選挙戦を送っており、単独で300議席を超える可能性も指摘されています。
朝日新聞の調査では、自民党は最小で267、最大で303人の議席を獲得すると予想、公明党の24から35議席の予想と合わせても、与党2党による300議席越えの可能性は高いです。
日経新聞の調査でも、自民だけでも安定多数の244議席を上回る見通しで、公明党と合わせて300議席に迫るだろうという結果です。
まとめ
10月22日の第48回衆議院総選挙の立候補者の数と各メディアの予想をまとめました。自民党だけで安定多数の244議席を上回り、34議席程度獲得するであろう公明党と合わせて300議席越えが予想されています。
なお、与党の現在の議席数、並びに議席目標や安定多数と委員会の運営についてはこちらのブログ記事にまとめています。
日本の国会に関する記事のリンク集
衆議院選挙の仕組みと小選挙区と比例代表、比例ブロックについて
参議院選挙は次回はいつ?選挙制度、選挙区制と比例代表制について
衆議院選挙制度と与党の現在の議席数並びに目標、安定多数と委員会の運営について
衆議院選挙による議席数変化。与党が3分の2以上を獲得したことについて
国会での与党と野党の質問時間の割り当て変更の意義と問題点について
国会での野党の質問時間削減へのFNN朝日毎日新聞の世論調査結果の違いの分析
年代別自民党支率と若者の保守化についての毎日新聞の記事への考察