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衆議院選挙2017参議院2019の年代別支持政党率、18・19歳は自民支持で立憲民主は高齢層支持

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2017年の第48回衆議院総選挙は、改正公職選挙法で選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に下げてから初めての衆院選でした。
18~19歳の有権者はどの政党を支持していたのでしょうか?
そして、2019年7月の第25回参議院選挙での年代別支持政党率はどうだったでしょうか?
この二つの選挙の年齢別支持政党と、その分析をまとめました。

衆議院選挙2017での年代別支持政党率

日本経済新聞の2017年10月22日の出口調査の結果によると、

有権者全体での支持政党率
自民党  36.0%
希望 11.8%
立憲民主 14.0%
公明 5.4%
維新 3.8%
共産 5.3%
社民 1.1%
その他 3.8%
支持政党なし 18.8%

18、19歳の支持政党率
自民党  39.9%
希望 10.7%
立憲民主 7.0%
公明 6.5%
維新 3.9%
共産 3.3%
社民 1.0%
その他 3.7%
支持政党なし 24.1%

(出典は https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22561000S7A021C1EA2000/

年代別に自民の支持率をみると、20代が40.6%と最高でした。次に70歳以上が40.2%と高く、18~19歳が続いた。40~60代はいずれも30%台前半でした。

若年層の多くが自民党を支持している、という傾向がこの調査結果でわかります。

衆議院選挙2017世代別の政党支持率

テレビ朝日の2017衆議院選挙出口調査の結果はこちらです。
(出典、テレビ朝日の出口調査のテレビ報道より)

自民党の世代別支持率
18、19歳  47%
20代    49%

30代    40%
40代    35%
50代    32%
60代    30%
70歳以上  37%

公明党の世代別支持率
18、19歳  9%
20代    9%
30代    9%
40代    10%
50代    11%
60代    10%
70歳以上  10%

希望の党の世代別支持率
18、19歳  16%
20代    14%
30代    17%
40代    18%
50代    18%
60代    18%
70歳以上  16%

立憲民主党の世代別支持率
18、19歳  12%
20代    12%
30代    16%
40代    19%
50代    22%
60代    24%
70歳以上  20%

日本維新の会の世代別支持率
18、19歳  6%
20代    7%
30代    9%
40代    9%
50代    7%
60代    6%
70歳以上  4%

日本共産党の世代別支持率
18、19歳  6%
20代    5%
30代    6%
40代    7%
50代    7%
60代    9%
70歳以上  9%

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衆議院選2017での世代別支持率の分析

年代別に自民の支持率をみると、20代までは40%後半の支持率である一方、40~60代はいずれも30%台前半だった。

立憲民主党は高齢層の支持率が高かったが、10~30代ではそれほど高い支持は得られていない。

2019年参議院選挙での世代別支持率の分析

2019年参議院選挙での世代別支持率のまとめはこちらです。

比例、全世代で自民トップ 立民、18、19歳で支持低迷

2019年参議院選挙での共同通信社の出口調査によると、比例代表投票先は全世代で自民がトップとなり、他党を圧倒しております。
特に18、19歳は、自民38.2%に対し、立憲民主党10.8%と大差がついた結果となりました。
立民は全世代合計でみると17.5%が投票先としており、若年層での支持低迷が目立っております。

18、19歳の投票先は以下の通りでした。

18、19歳の政党支持率
自民38.2%、
立憲民主党10.8%、
公明党10.8%、
国民民主党7.8%、
共産党8.6%、
日本維新の会8.2%、
社民党1.6%、
れいわ 5.3%

自民党支持は全世代で35%を超えた。そして、20代が最も高い41.1%となった、また、30代は40.6%だった。

https://this.kiji.is/525648875244029025?c=39550187727945729

参議院選挙2019、世代別政党支持率について

世代別の政党支持率について、AbemaTVの発表をまとめました
ただし、公明党、維新、社民などは含まれていません。

10代の世代別政党支持率
自民 19.05%
立憲  4.76%
国民  4.76%
共産 14.29%
維新   0.00%
れいわ  0.00%

20代の世代別政党支持率
自民 42.86%
立憲  0.00%
国民  3.57%
共産 14.29%
維新  7.14%
れいわ 0.00%

30代の世代別政党支持率
自民 35.19%
立憲  1.85%
国民  1.85%
共産  3.70%
維新  1.85%
れいわ 5.56%

40代の世代別政党支持率
自民 32.96%
立憲  5.99%
国民  0.00%
共産  4.12%
維新  1.12%
れいわ 1.50%

50代の世代別政党支持率
自民 29.90%
立憲  6.53%
国民  1.03%
共産  3.78%
維新  1.37%
れいわ 2.41%

60代の世代別政党支持率
自民 25.69%
立憲 12.84%
国民  1.83%
共産  8.26%
維新  0.92%
れいわ 2.75%

70代の世代別政党支持率
自民 40.17%
立憲 14.23%
国民  1.67%
共産  7.53%
維新  1.67%
れいわ 0.42%

80代の世代別政党支持率
自民 41.03%
立憲 12.82%
国民  2.56%
共産 12.82%
維新  2.56%
れいわ 0.00%

90代の世代別政党支持率
自民 57.14%
立憲  0.00%
国民  0.00%
共産 14.29%
維新 14.29%
れいわ 0.00%

出典 Abema TVの番組内フリップ

参議院選挙2019、世代別政党支持率についての分析、20代の高い自民党支持率

自民党は全世代でトップの支持率であるが、若年支持者の割合が多い(20−40代)ことがわかります。一方、立民は10代から20代のの支持率が低く、一方、高齢支持者(60−80代)の割合が多いという結果となりました。
これは、2017年の衆議院選挙の際の調査結果とも一致しております。

10代から30代でなぜ自民党の支持率が高い?

若者、10代から20代、30代でなぜ自民党の支持率が高いのでしょうか?
それは、現在の政治的安定、経済的安定、高い雇用率などを正当に評価しているからといえるでしょう。
そして、世界のより複雑となった現実を見つめて、責任がある、そして安定感のある与党政党に人気が集まっているといえます。
さらには、民主党政権を失敗とする総括、それは安倍首相が悪夢の民主党清家院という言葉で主張していましたが、その意見を受け入れているからでしょう。
民主党の幹部がほぼ在籍している現在の立憲民主党は若者での支持は非常に低い状態が続いております。これは、現在の党の魅力のなさ、政策への疑問もあるでしょうが、民主党とは違う党であるという彼らの主張が適切でないと判断されえちることもあります。

情報をえる方法の世代別格差について

情報を得る方法として、インターネットにリアルタイムで常時アクセスして、世界の動向をアップデートできている若いネット世代と、テレビしか見ない、もしくはメジャーな新聞への権威がまだ残っている年齢層、その世代間の支持政党の傾向の違いがこの数年続いています。

いまや、テレビはツイッターの動画を許可を得て使用しているという状態であり、情報の迅速さでは太刀打ちできません。
さらに、テレビの朝と昼、そして夜のニュースへの解説、コメンテーター、大学関係者、識者らに関しての偏向ぶりがすでにネットでは明らかにされています。
たとえば、彼らの大学教授などの権威は、実際の発言の確からしさをなんら担保していないことがネットでの情報を接していたらわかります。
しかし、それらの権威に弱い人たちが自民党へのネガティブな意見をそのまま受け入れているという実態があり、それがそのままテレビ世代の自民党の低い支持率となっております。

自民党のネット戦略が成功している?

では。自民党のネット戦略が成功しているのでしょうか? それは違うと思います。ときおりネットで自民党の足をひっぱる議員も散見します。

ただ、自民党以外の党の実態、マスコミの情報の偏向についてのコンセンサスが、さまざまな情報がネットでえられることによって、若者の間ではほぼ浸透してきたのではないでしょうか。

日本では具体的には、5CH *かつての2CH そして TWITTER などがそれらの情報プラットフォームとしてネット世代には機能しています。テレビで識者が政権批判しておりますが、それらがすべてネットで真偽や意図が多くの人たちによってチェックされています。テレビでのプロパガンダが影響を及ぼす世代、すなわち朝9時からテレビを見ているような60歳以上定年層もしくは専業主婦にはまた有効ですが、若者はその批判を夜にネットで確認しているという状況ですので、逆効果という状況が連夜つづいてます。

結論としては、自民党以外の政党のふがいなさ、そしてテレビ新聞のマスコミの影響力の凋落が若者世代の支持率に影響されているということです。

朝日新聞系、論座での分析

リベラルな若者が政権を支持するネジレの謎を追う イデオロギーを凌駕する「権威ファースト」の出現
勝部元気氏 コラムニスト・社会起業家 の記事が7月17日にでました。
https://webronza.asahi.com/culture/articles/2019071600014.html?page=2

 若者に特徴的で、とりわけ男性に多く、世界各国でも同様の傾向が見られる現象と言えば、やはり権威主義化ではないでしょうか。「論座」でも、吉田徹氏が「若者と民主主義との「ディスコネクト」」という記事で、若者の権威主義化の問題を指摘しています。儒教的な上下関係の概念が根強く残り、人権、個人の尊厳等に対して理解の乏しい日本でその特徴がより強く出るのも頷けます。
 この土壌に政権の長期化が加わります。

これが勝部氏の論旨です。
私は自民党支持の若者が権威主義という分析が正しいとは思っておりません。むしろ、高齢者がテレビでの権威での発言をうのみにしているからこそ、定年以降の自民党の支持率が不思議なほど低いわけです。
ネットを見ればわかりますが、自民党のネガティブな情報が少ないという指摘も外れています。すべての情報がそこにあり、そしてプロパガンダや政治的偏向者を見抜く能力に若者たちは優れているといえるでしょう。
そして、だれが裸の王様なのかがはっきりと見える、そしてそれが政治的な投票にも直結しているといえるでしょう。

まとめ

2017年衆議院選挙後のメディアによる衆議院選挙の出口調査での年代別支持政党率をまとめました。若い世代には自民党が支持が高く、一方、60代の世代では立憲民主党や共産党の支持が比較的高いことなどがわかりました。これらの世代間の支持政党の差は、生きてきた世代の社会状況や、情報を得る方法がネットと新聞の差である事が影響していると考えられます。
そして、2019年参議院選挙でもほぼ同じ傾向となりました。

参考
毎日新聞の分析
年代別自民党支率と若者の保守化についての毎日新聞の記事への考察

10代から20代にかけての安倍内閣支持が圧倒的に高いという結果が産経の調査で明らかになっています。
産経新聞社とFNNによる自民党総裁選の世論調査の結果、自民党支持層での安倍首相の優位につい

日本の国会に関する記事のリンク集

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産経FNN世論調査2018年4月の結果について。内閣政党支持率と麻生大臣辞任への意見の世代格差、ネットとの乖離

ロイター企業調査にて安倍首相続投を望む割合は73%。安定性重視とネットでの評価

読売新聞の最新世論調査の内閣政党支持率2018年4月下旬は?ネットでの支持率との差について

毎日新聞の最新世論調査結果2018年4月について。内閣政党支持率とネット調査の違いについて

2018年4月の日本テレビの世論調査結果、内閣、政党支持率について

世論調査の内閣支持率最新をNHKが発表。2018年4月の政党支持率の推移と調査方法について

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